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なぜ私たちは杉(すぎ)を選ぶのか。それは、他のどんな素材にも代えがたい温もりを肌に伝え、地震の揺れをしなやかに受け流す弾力を内に秘め、そして年月を重ねるごとに深い飴色へと表情を変えていく素材だからです。切り出されたばかりの杉が放つ清々しい香りは、住まいに足を踏み入れた瞬間から、そこに暮らす人の心を静かにほどいていきます。

伝統的な継手を用いた杉の軒先の架構
JOINERY

継手・仕口と、現代工学の交わり

釘や金物にほとんど頼らず、木と木を組み合わせるだけで力を伝え合う継手・仕口の技術は、日本建築が数百年をかけて磨き上げてきた知恵です。私たちはこの伝統技法を、現代の構造解析やCADによる精緻な設計と組み合わせることで、意匠性と耐久性の両方を高い次元で成立させています。

職人の手の記憶と、数値によって裏付けられた安心感。その両立こそが、Cedar Vault Linyxの架構づくりの核心です。

STRUCTURAL PRINCIPLES

構造がかたちづくる、三つの原則

Post-and-Beam Framing

柱と梁で骨格を組む軸組構法は、壁に依存しない開放的な間取りを可能にします。大きな開口部を設けながらも、揺れに強い構造を実現します。

Layered Eaves

深く重ねられた軒は、夏の強い日差しを遮りながら冬の低い陽光を室内へと導きます。雨風から木部を守る、機能美を兼ねた意匠です。

Natural Ventilation

建物の高低差と開口の配置を計算し、風の道を設計に組み込みます。機械に頼らずとも、心地よい空気の流れが室内を巡ります。

NEXT STEP

杉の言葉を、あなたの空間へ