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Location
京都 Kyoto
洛北 · 森の庭園
Type
Teahouse Pavilion
茶室・待合
Completion
2025年度
Late Design Phase
Materials
北山杉
Kitayama Cedar
The Story
にじり口の先にある、もうひとつの時間
依頼主のご夫妻は、母屋の生活から一歩離れた場所に、来客をもてなすための小さな茶室を望まれました。敷地の奥、既存の庭木を極力残した傾斜地に、飛び石の道を新たに設え、その先に杉の外壁を持つ小さなパビリオンを配置しています。にじり口をくぐる瞬間に、日常の速度が静かに切り替わるよう、動線と光の入り方を幾度も検討しました。
屋根は深く軒を出し、雨音と木漏れ日の両方を室内に取り込みます。北山杉の柱は一本ずつ木目を見比べて選定し、床の間に近い主柱には特に節の少ない材を用いました。茶室に隣接する水屋と、来客がひと息つくための小さな水回りの空間には、檜と杉を併用し、湯気の中でも木の香りが立ち上るよう設計しています。
完成後も庭の手入れとともに佇まいが変化していくことを見越し、外壁材はあえて経年による色の変化を許容する仕上げとしました。数年後、苔むした飛び石とともに、この茶室がどのような表情を見せるのか — それも設計の一部として楽しみにしています。
静けさは、つくるものではなく、残しておくもの。
Stillness is not something we build — it is something we leave room for.
— 担当建築家
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